スマイルシンデレラ 【園長のひとりごと】 2019-08-07 12:45 UP!

全英女子オープンで渋野日向子選手優勝おめでとうございます。

スマイルシンデレラ・・素敵な言葉です。

プレーの合間に見せる笑顔に、ゴルフにあまり興味のない私も

彼女のスター性と将来性を感じてしまいます。

 

ところがゴルフから保育現場にニュースが変わると、

保育士による虐待や不適切な関わりが報道されています。

こちらには保育に興味のある私としては

何とも言えない気持ちになります。

もちろん手を出すこと、不適切な関わりは絶対にいけないことです。

 

「子どもが言う事を聞かなかったからしてしまった」

「ノルマを達成するプレッシャーで子どもを責めてしまった」

 

働く者としてストレスやプレッシャーを感じることは少なからずともあるでしょう。

それは保育の現場に限らずどんな職場でもあります。

 

「子どもに手を上げるのはどうかと思う」

「園の管理体制はどうなっていたのだ」

「調査して透明性の確保を」

「子どもへの関わりをもっと学校で勉強してほしい」

「すぐに子どもへのフォローを」

TVのコメンテーターが、もっともな事をコメントしています。

 

コメンテーターは保育者の罪とこれからの罰を報道しますが、

保育中についこどもに手を出してしまった保育者の状況を誰一人として考えてくれません。

 

私はこの問題の本質は、目の前の子どもで、手一杯になっている保育現場にあると考えます。

 

おそらく保育者のストレスと感情があふれてしまい、

結果こどもに手を挙げたり、

不適切な言葉がけをしてしまったり、

そしてそれを周りが止めることができなくて・・・

こどもを守る保育者の本質から気がつけば外れていってしまったのでしょう。

 

でも私は勝手に想像してしまいます。

何度言っても子どもが言う事を聞いてくれない。

いつもふざけてばかり。

先生をばかにする。

いたずらをして周りに迷惑をかける・・・。

もしそんな保育現場であれば、保育士には相当の我慢を強いられるのではないかと。

(今回の園がそのような現場だったかどうかはわかりません)

 

保育者がストレスを我慢できなかったからダメだったのであれば、

それは個人の力量不足ってことで片づけていい事なのでしょうか?

なんかいろいろと違います。

 

そもそも、保育者という人は我慢できて当然ではありません。

保育中に子どものあらゆる姿で腹が立たない人の集まりではありません。

私はそんな特殊な感情を持つ人だけが保育者になれるとは思いません。

 

喜怒哀楽それぞれに感情を持ち、ただこどもを好きといえる人達が保育者です。

子ども達のために勉強し、資格を取り、夢の保育者になった人達です。

子どもを叩きたくて保育者になった人は一人もいないと私は信じています。

それでもこの国のどこかには不適切な関わりに追い込まれてしまう保育者がいます。

 

私はあと少しで手を上げそうになって

何とか踏みとどまって涙をこらえて

今日も胸を痛めながらなんとか保育されている人が

日本中にいるかと思うと胸が痛くなります。

残念ながら私が救える保育者は、柳町園の保育者だけです。

 

子どもが嫌いになりそうだからとの理由で保育現場を去っていく人が全国にたくさんいます。

それらが潜在保育士(資格はあるけど保育現場で働かない人)となる可能性は否定できません。

 

保育者が毎日笑顔で働ける保育現場が当たり前の園なのか?

保育者がストレスを感じる保育現場が当たり前なのか?

 

やめてしまうことが見て見ぬふりをすることでないならば、

目の前の子どもで手いっぱいの保育者を救うことができるのは、

園長をはじめとするすぐそばにいる同じ園の保育者です

ぜひとも笑顔で子どもと過ごす保育環境を整えて頂きたいと願います。

 

保育者は保育をする者です。保育をつかさどります。

ところが子どもを見ているだけではなく、

保育士にたくさんの役割を求められています

 

地域の子育て支援を

地域資源との連携を

地域社会への貢献を

虐待の未然防止を

保護者の就労支援を

待機児童を解消を

少子化の対策を・・・

 

保育者に求められることは大きいです。

社会からも、保護者からも、子どもからも・・・

背負えないものまで背負いだすと、壊れちゃいますよ。

だからまずは子どもの笑顔を中心に背負ってほしいです。

 

今日も柳町園では、

子ども達の笑顔と保育者の笑顔があふれています。

これにはもちろん保護者の皆様の柳町園に対するご理解とご協力があってこそなのですが、

楽しく保育する姿を見るのは私も保護者もうれしい事だと思います。

 

全ての保育現場がつらく悲しいものではありません。

笑顔で溢れる保育現場を作りましょう

日本のどこかで悩んでいる保育者を思うと心が痛みますが、

どうか子どもに関わる全ての保育者が、

子どもの前で素敵な笑顔で毎日保育できる日々が過ごせることを願っています。

 

手を出さずにギリギリで頑張っている保育者が

渋野選手のようにもっと笑顔で保育できると嬉しいです。

 保育者こそ「スマイルシンデレラ」じゃないとね